大卒者の3割(約3人に1人)は3年以内に転職すると言われています。
この数字というのは、意外にも直近20年以上変わっていません。
内閣が3月に発表したデータでは、2010年3月に大学を卒業して就職した約57万人のうち、20万人が3年以内に離職するという推計が出ています。
しかし、これはあくまで一般的な数字であり、企業によっても退職率は当然異なります。
もっと短い期間で、大量の離職者が出る会社もあるのが事実です。
「短い期間で、大量の離職者が出る会社」の1つが楽天です。
楽天では、プロパー(新卒)社員だけでなく、中途者も短期間で退職する人が多いという噂もあります。
そこで、今回は楽天にスポットを当てて、口コミや評判を見ていきたいと思います。
楽天ショッピングやニュースなどのサービスを提供しており、IT業界を牽引していることから華やかなイメージのある楽天の実情に迫ります。
転職を成功させるためには、下記の3点を必ずやっておきましょう。
現在は、エージェントとの面談もWeb面談が主流となっています。
Web面談なら、在職中でも転職活動がしやすいというメリットがあります。
転職エージェントに登録しておけば、希望条件を満たす求人の紹介だけでなくスカウトなどを通じてあなたの市場価値を知ることもできます。
勘違いされがちですが、転職エージェントに登録したからといって転職しなければいけないということではないのです。
転職が当たり前になっている今の時代だからこそ、情報収集だけでもしておくことが重要です。
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楽天はこんな会社
楽天は、ECモール、金融、通信などさまざまな事業を展開している企業です。
ECモール「楽天市場」を中心とした事業体として創業し、現在はトラベル事業や楽天銀行などの金融サービス、通信事業、情報サービス事業など、多岐に渡る事業を展開しています。
基本情報
会社名
楽天株式会社
本社所在地
〒158-0094
東京都世田谷区玉川一丁目14番1号 楽天クリムゾンハウス
資本金
205,924百万円
設立
1997年2月7日
代表者
代表取締役会長兼社長 三木谷 浩史
従業員数
単体:7,288名
連結:20,053名
※2019年12月31日現在
企業理念・ミッション・ビジョン
企業理念
楽天グループは、「イノベーションを通じて、人々と社会をエンパワーメントする」ことをミッションとしています。
ユーザーや取引先企業へ満足度の高いサービスを提供するとともに、多くの人々の成長を後押しすることで、社会を変革し豊かにしていきます。
「グローバル イノベーション カンパニー」であり続けるというビジョンのもと、企業価値・株主価値の最大化を図ってまいります。
ミッション
イノベーションを通じて、人々と社会をエンパワーメントする
常識にとらわれずアイデアを重んじイノベーションで世界を変える
ビジョン
グローバル イノベーション カンパニー
私たちは世界中の人々が夢を持って幸せに生きられる社会を創るために知力と創造力と想いを結集し、何事をも成し遂げていく企業文化のもと常識をくつがえすイノベーションを生み出し続けることを目指します
価値観・行動指針
楽天主義
楽天グループのあり方を明確にすると同時に、全ての従業員が理解し実行する価値観・行動指針が「楽天主義」です。
「ブランドコンセプト」「成功のコンセプト」の2つで構成されています。
私たちは、『楽天主義』を共通言語として、何事をも成し遂げようとする高い志のあるアントレプレナーシップ(起業家精神)を大切にしています。
多様性あふれる従業員一人ひとりが最大限に力を発揮できる企業文化を育み、地域との共生を図りながら、グループ全体で一体感をもって企業価値を高め、 社会の発展に貢献していきます。
楽天の評判・口コミ
楽天がどのような会社なのかを知るために、楽天で従事した経験のある元社員や現在も従事している社員の口コミを見てみましょう。
良い口コミに関しては赤線で、悪い口コミに関しては青線で囲ってあります。
年収/給与の評判・口コミ
楽天の職種別平均年収
平均年収
602万円
※求人情報や口コミなどからの参考値
年代別平均年収
20代
460万円
30代
660万円
40代
715万円
50代
880万円
職種別平均年収
営業
551万円
企画
621万円
クリエイティブ
532万円
エンジニア
710万円
まとめ
労働時間/休日の評判・口コミ
その役職者はみなを早く帰そうと促すが、役職者が下がどうしたら動きやすいかを考えるために遅くまで残るため、下の者としてもそのために成果をあげねばとなるため帰りにくい点はある
まとめ
また、事務系の職種では平均10〜15時間/月でしたが、営業系職種では平均30〜50時間/月と職種や配属部署によって平均残業時間に差がありました。
楽天の募集要項を見ると、給与にはみなし残業が40時間含まれています。
そのため、40時間を越さない限り残業代は支払われません。
福利厚生の評判・口コミ
まとめ
女性の働きやすさの評判・口コミ
まとめ
社員から見た楽天の強み・弱み
まとめ
楽天の特徴とよくない噂
楽天に関するコラムやインタビュー記事を参考に、楽天という企業がどのような会社なのかをお伝えしていきます。
社長はみずほ銀行出身の切れ者
楽天の代表取締役会長兼社長である三木谷浩史(ひろし)氏は、一橋大学商学部を卒業後、30歳で退職するまで、現みずほ銀行で銀行員として活動していました。
行員時代にはハーバード大学に留学、MBAを取得しています。
その後、企業を決意し、小さなコンサルティング会社を設立、そこで得た収益を元手に、1997年に楽天の前身であるエム・ディー・エムを設立します。
その後も優れた経営手腕を発揮し、合理的かつ有能な経営者として知られる三木谷氏ですが、東北楽天ゴールデンイーグルスの球団オーナーとしてはイマイチなようです。
コーチそっちのけで、球団の戦略に介入したがるため、コーチ・選手が困惑する場面がたびたびあったと言われています。
ほとんどが辞めると噂の「楽天市場事業部」
楽天で特に多くの退職者が出すのが、ネット通販の楽天市場を担当する楽天市場事業部です。
楽天市場事業部は、
「ネット広告で高いノルマを課され、朝早くから終電までほぼ毎日働かされる“激務”な部署」
(楽天市場事業部に営業で勤務していた元社員からのタレコミ)だそうです。
そのため、楽天市場事業部の離職率は、3割どころではありません。
半数近くの人が会社を去ると言われています。
2010年度入社で、楽天市場の営業に配属されたプロパー社員は、わずか半年で半数が辞めたというから驚きです。
この時は、システムエンジニアとして開発に配属など、営業以外に配属された社員までもが、三木谷浩史会長兼社長の「楽天市場の売り上げアップが急務だ。担当者を増員させよ」という、鶴の一声で、配属が急遽変更。
希望していなかった人も営業に投入され、その激務ぶりにあてられ、退職者が続出したといわれています。
役員・社員は全員集合!「朝会」という名の苦行
楽天市場事業部以外の部署でも楽天のやり方そのものに疑問を感じ、外へ出て行くプロパー社員も多数存在している。
「入社して少し経った頃から同期とは、『ちょっと変じゃない?』と話していた。例えば、朝会が業務時間外に8時からあるのもおかしい。『自由参加』とうたっているけれど、出席管理されていて、3回休むとボーナスが減額される。あなたもう2回休んでますよ、と貼り出されて脅されることもあった」(元従業員のAさん)
Aさんは、この頃から「楽天って変だ。辞めようかな」と感じていたという。
「朝会」とは「社長のありがたいお話を聞ける週1回開催の素晴らしい会」なのだとか。
その内容は社長の講話、役員たちによる各部署の売り上げの進捗報告、トピックス報告、社内連絡などだ。以前は毎週月曜日の朝8時から開催されていた。
2011年からは社内公用語を「英語」にすることになったため、国際時間に合わせて毎週火曜日に開催されているという。
この朝会、一般社員は「8時までにIDの振り当てられた社員証で打刻し、朝会に出席した痕跡を残せば良い」(Aさん)。
しかし、役員クラスは朝会前に事前会議があるため、朝7時には会社に来なければならないという。
業務時間外の朝会もだが、この事前会議も「業務外なのに要出席」というのだから、“苦行”でしかないでしょう。
上司に好かれることがすべて!出世して更に労働環境は最悪に
一方で、キャリアアップや出世について疑問を抱いて、離職する人も少なくありません。
キャリコネの口コミでは下記のような投稿がありました。
元社員で楽天市場事業部の営業の人も「特に市場事業部では、社内でキーパーソンとなっている人への個人的な営業を含め、上の人から好かれる能力は数字を出すことと同じくらい大事」と告白する。
ただ、社内営業や上への覚えを良くするように努力して出世しても、さらに大変なことが待っている。
例えば、楽天市場事業部で、楽天市場の商品ジャンルごとのリーダー(ジャンルにもよるが9名程度の部下を持ち、担当する商品の売り上げの責任を持つ管理職)に昇格したと仮定します。
その実態は
といったポジションでもあるようです。
そのため、リーダーというポジションに対するプレシャーは一般社員の時よりもさらに強くなるとのこと。
その結果、ストレス性の顔面麻痺になる人もいて、出世しても退職してしまう人は多いともいわれています。
結局は三木谷社長(通称:ミッキー)がすべてのワンマン会社
楽天は「基本的には三木谷社長(ミッキー)の気分で色々決まる。
「トップダウンが激しい会社」と、Aさんは言う。
三木谷社長がすべてなのだ。
そして、その“ワンマン”ぶりについて、こう話している。
「社内公用語が英語になったのも彼のツルの一声。側近にはイエスマンしかいないし、彼の力が何よりも強すぎる。確かに実績はあるから、彼の言う通りにやると成功するのは分かるけど…。誰も逆らえないし、少しでも逆らうと左遷されるのは目に見えている」
トップの号令で決まった英語についても社員は冷めた目で見ている
楽天は国内市場の鈍化を見越して海外事業の強化を図っているが、中国での事業を撤退するなど、その戦略にも不透明感が漂っていたり、トップダウンで決まった英語の習得に関しても先行きが不安視されているとのこと。
三木谷社長の絶対君主制が支配する楽天
楽天では、「体力」「精神力」「対人能力」「英語力」のすべてを持つ人だけが生き残れるようだ。
楽天だからこそ経験できること
もちろん、楽天は悪い評判もありますが、良い評判もたくさんあります。
悪い評判も捉え方によっては、良いと感じる人もいるはずです。
何と言っても一部上場をしている超大手企業ですから。
入社できただけでも羨ましいと思う人も多いと思います。
ここからは、楽天についての良い口コミや評判をお伝えしていきます。
転職を検討中の人は参考にしてみてください。
「三木谷さんは厳しいけど、必ずチャンスを与えてくれる」
楽天は実際に働いてみると、想像していたような体育会系のところはなく、待遇もよく、居心地のいい会社でした。
ただこれは部署や、ポジションによっても感じ方が違ったり差はありそう。グループ全体で1万人以上もいるので、部署によってかなり違いがあるように思います。
上司に恵まれていましたし、とてもやりやすい環境で働かせてもらえたのかな。
でも全般的には待遇がいいと思います。
三木谷さんは厳しいことを言うときがありますが、必ずチャンスを与えたり、猶予をあたえますし、全般的にいい人が多い会社だと思います。
かなり濃い営業会社です。
うまく上に数字を報告出来る人、無茶でも数字を合わせられる人が最終的には勝っていきます。
また上からの命令は絶対のため、急遽出てきたオーダーに答えられる臨機応変さも大切。
人事部からエンジニアに異動して1か月半でMVPに
異動の時にいくつかの部署と配属面談をしたんですが、配属されたのは楽天の中では小さい方のサービスで、確かサービスインから2年ぐらいの時だったと思います。
配属初日、マネージャーとの面談で、「今日からあなたはプロジェクトリーダーです。メンバーはあなた一人です。進め方から考えてください。」というものすごい振られ方をしました。
「すげーこれが楽天の開発現場か!」とわくわくしたものです。
異動して初プロジェクトを1月半でスピードリリースしたということで、楽天賞MVPという楽天グループ全体の月間MVP的な賞をいただきましたが、プロジェクト自体はそんな感じだったのでぼくの力がどうこうというよりは、人事からの異動の経緯も含めて色んな人にプレゼントしてもらったという感じでした。
それぞれに働き方がゆだねられているので、定時に帰る人もいれば、残業が多い人もいる。
それぞれが心地よいスタイルで仕事をしてる。
ブラックなイメージは過去のもので、いまはとってもホワイトな会社だといえます。
楽天の労働環境のまとめ
ここまで、楽天の年収や労働時間(残業)について、特徴や噂についてお伝えしました。
長々とお伝えしてしまったので、情報をまとめておきます。
平均年収は高く、意外にも残業は少ない
一般的な会社員の平均年収に比べると年収が高めで、平均年収は602万円。
職種によって年収は異なり、もっとも年収が高いエンジニアは平均710万円。
ただし、退職金や確定拠出年金制度などはない。
月の平均残業時間は40時間を超えることは少ない。
また、残業代は月40時間までは基本給に含まれており、40時間を超えた分はしっかり残業代がつく。
しかし、リーダー以上の役職の場合は裁量労働制になるため、残業代は出ない。
家賃補助は出ないが福利厚生が充実している
家賃補助はありませんが、そのほかの福利厚生が充実している。
社員から人気の制度として、朝食・昼食・夕食を無料で楽しめるカフェテリアがある。
また、社内託児所や授乳室も設置されているので、育児中の女性も働きやすい。
そして、有料ではあるものの、通常よりも格安で利用できるフィットネスジムも社内にあるので、勤務前に利用している人も多い。
ランドリーサービスやヘアサロン、マッサージ&鍼も社内で利用できるので、仕事に集中しやすい環境である。
日系企業ではありますが、福利厚生は外資系基準で充実している。
離職率が高い
楽天の離職率は正式には公表されていませんが、よくも悪くも社長の三木谷氏の意見がすべてといった社風のため、合わなくて退職する人も多い。
特に、楽天市場事業部はノルマが厳しいので離職率が高く、新卒の半数が配属から半年で退職している人もいるとのこと。
参考までに、従業員数は約7,288名(単体)で、平均勤続年数が4.6年、平均年齢は33.7歳である。
勤務地は国内各地と海外
楽天は、国内外に数多くの拠点を展開しており、研修期間も東京本社および国内外の各拠点に配置される。
配属後は東京本社をはじめ、国内支社や海外支社での勤務の可能性がある。
楽天への転職にはエージェントを活用すべき4つの理由
楽天への転職することを検討している人は、必ず転職エージェントを活用すべきです。
転職エージェントを使うべき理由は、下記の4つです。
- 楽天の職場状況(雰囲気や業務内容)といった実情を教えてくれる
- 登録した人限定の非公開求人を紹介してもらえる可能性がある
- 業界、職種、会社に特化した対策(職務経歴書の添削・面接受け答えなど)が受けられる
- 年収アップや入社日など待遇の交渉や日程の調整をお願いできる
理由1. 楽天の職場状況(雰囲気や業務内容)といった実情を教えてくれる
転職エージェントは、掲載している企業の実情を熟知しています。
企業の職場状況を知るために人事担当だけでなく、取締役や求人を募集している部署の部長、その部署で働く社員へヒアリングをしています。
- 「職場の雰囲気は?」
- 「具体的な仕事内容は?」
- 「入社1年以内の離職率は?」
- 「評価の仕方は?」
- 「残業はどれくらい?」
- 「中途の割合は?」
- 「どこから転職してきた人が多い?」
- 「経営層はどんな人?」
などのことをヒアリングしています。
このような情報は、求人サイトや企業のページには記載されていないことが多いため、エージェントを使うメリットといえるでしょう。
また、エージェントは業界、職種別に担当が分かれていることが多いです。
そのため、エージェント自身が転職を検討している業界・職種の経験者である可能性が高く、業界や企業の内情に詳しいです。
理由2. 非公開求人を紹介してもらえる可能性がある
転職エージェントは、転職サイトや企業採用ページに載っていない「非公開求人」を大量に保有しています。
事業戦略(上場を控えている、新規事業のリリースなど)の諸事情で表立って募集することはできないが、こっそり採用したい企業がエージェントに依頼する求人。
高年収求人や管理職などといったレアな求人であることが多い。
転職エージェントであれば、楽天の非公開求人を保有している可能性が高いです。
たとえ非公開求人の募集がなかったとしても、これまでの経歴やスキルが高ければ「〇〇の経験がある・・・、〇〇というスキルを持っているので、採用しませんか?」と、転職エージェントが企業に提案してくれるケースも沢山あります。
そのため、企業のホームページや求人サイトを見て「転職したい企業の求人がない」と思ったら、転職エージェントに相談して非公開求人を探すことをおすすめします。
理由3. 業界、職種、会社に特化した対策(職務経歴書の添削・面接受け答えなど)が受けられる
転職エージェントは、今までの多くの求職者の転職をサポートし転職を実現させているため、選考を突破するためのノウハウを持っています。
具体的には、過去どのような人が採用されたのか、採用されなかったのか、またその時にどのような質問をされて、どのように回答したか、といったデータを転職エージェントは蓄積しているのです。
そのデータをもとに模擬面接を行い、志望動機の伝え方や質問に対する回答の仕方をあなたと一緒に考えてくれるのです。
転職エージェントによっては、面接担当者の名前や人柄、担当者が好む人物像を事前に教えてくれるところもあります。
そのため、他の候補者よりも圧倒的に有利に面接を進めることが可能です。
転職エージェントは多くの場合、面接が終わった後に人事担当者と連絡をとっており、その際に面接では伝えきれないあなたのスキルや魅力を人事にプッシュしてくれています。
あなたが面接で失敗してしまったとしても、エージェントの提案力で面接を通過させるといった事象は日常的に起きています。
エージェントを使うことで、内定をもらえる確率が飛躍的に向上します。
そのため、自分で応募する人と比べ、圧倒的に転職活動を有利に進めることができます。
また、自分で求人に応募する場合、選考の途中で多数の応募者のなかに埋もれてしまうことがあります。
特に人気企業(大手や話題のベンチャー)や人気職種(事務や新規事業担当)などの場合は埋もれてしまう可能性が極めて高くなります。
しかし、エージェントは企業の人事担当者との人脈があるため、企業に向けてあなたを推薦をしてくれるため、埋もれてしまうことはありません。
理由4. 年収アップや入社日など待遇の交渉や日程の調整をお願いできる
年収交渉は「どのタイミングで言えばいいんだろう…?」、「どれくらいの年収なら受け入れてくれるだろう…?」などと個人では難しいです。
なぜなら、自分で企業へ応募する場合は最終面接の場で入社同意書を書かされるタイミングが年収交渉のタイミングであることが多いからです。
このタイミングで年収交渉をしなければ、年収を交渉する機会をもらうことはできないと言っていいでしょう。
しかし、転職エージェント経由であれば、面接後に最終的な回答をエージェント経由で伝えることができますので、その時に年収交渉をしてもらうことも可能です。
少しでも良い条件で転職したければ、転職エージェントを使いましょう。
また、内定をもらった後も転職エージェントはサポートしてくれます。
「いま勤めている会社の退職の手続き(退職代行)」や「転職先の入社日をいつにするか調整(入社日調整)」なども転職エージェントが代わりに行ってくれるため、スムーズに転職活動を終えることができるのです。
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転職エージェント7つの活用術
転職エージェントを使うべき理由は前述したとおりですが、さらに転職を有利に進めるためにエージェントを使うときに押さえておくべきことを7つ記載しておきます。
1.転職希望時期は「良い求人があればすぐにでも」と言っておく
転職エージェントもビジネスであり、売上目標に追われていることを覚えておきましょう。
担当者との最初の面談では「転職はいつ頃の時期で考えてますか?」と聞かれますが、この時に具体的に転職を考えているなら「良い求人があればすぐにでも」と答えるようにしましょう。
そうすることで、あなたの転職をサポートすることで会社の売上にも繋がると考え、優先順位をあげて対応してもらうことができます。
すぐに転職をするということでなくても、転職エージェントへ答える転職時期としては、「3ヶ月以内」と答えておくといいでしょう。
2.担当エージェントが合わなければ勇気をもって変更する
担当エージェントが「希望条件に合わない求人ばかりを紹介してくる…」や「無理やり転職させようとしてくる」などの場合は、担当を変更してもらいましょう。
実は、担当エージェントを変更することは、日常的に行われています。
とは言っても、直接「担当を変更してほしい」というのは気が引けるという人もいるかと思います。
そのような場合は、メールで担当変更の依頼することをおすすめします。
それも難しいという人は、転職サイトに設置されている「お問い合わせ」で問い合わせるか、あらかじめ他の転職サイトにも登録して保険をかけておくようにしましょう。
いつもお世話になっております。
現在、転職をサポートして頂いている○○(名前)です。
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しかし、転職活動での不安が大きく、他のエージェントの方のご意見も伺えればと思っています。
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3.経歴やスキルに嘘をつかない
登録情報や一連のやりとりについて、履歴情報が残ります。
現役のエージェントの人から聞いた話によると、エージェントの2年前の登録情報と今回の登録情報が違うと言ったことがあるそうです。
この場合は経歴やスキルの虚偽報告をする信用ができない人材として、紹介する求人を限定的にするなどの判断をすることもあります。
そのため、登録する経歴やスキルなどは正直に書くようにしましょう。
4.推薦文は必ず確認する
ほとんどの場合、担当のエージェントは200字〜1000字であなたの推薦文を書いてくれますが、あまり優秀ではない担当者の場合、経歴をそのまま書き写すだけだったり、パッと見た印象だけの推薦文を書くなどといったケースがあるのです。
そのため、自分をどのような推薦文で企業に推薦してくれているのか確認するようにしましょう。
エージェントに推薦文を確認する例として「面接時に相違があると困るので推薦文を見せていただけますか?」や「自分を見直すために、書いていただいた推薦文をお送りいただけませんか?」とお願いしてみましょう。
5.同じ求人に複数のエージェントから応募しない
数社の転職エージェントを使っている場合、同じ案件には複数のエージェントから応募しないようにしましょう。
企業から「他の転職エージェントからも応募があるんだけど」と各社の担当エージェントに連絡が入ることがあります。
そのようなことがあると、企業・エージェント両者に不信感を与えることとなり、企業へ再応募することはもちろん、内定をもらった企業の内定が取り消しされたりすることもあります。
二度と転職エージェントから案件を紹介してもらえなくなってしまう可能性もあるため、転職エージェントには応募している企業を伝えるようにしましょう。
6.内定が出たら、他のエージェントにも話を聞いてみる
内定承諾をした後、その判断に迷いがないか・正しいのかを確認するために、内定を持っていることを正直に伝えた上で、別の転職エージェントに相談をしてみましょう。
他のエージェントの意見を聞くことで、もっとあなたのキャリアにふさわしい求人を発見することができたり、内定を持って余裕のある状態なので冷静な判断をすることができます。
この行動をしたことによって、内定を辞退することになったとしても、罰則やペナルティなどはもちろんありません。
せっかくもらった内定を辞退するのは心苦しいことですし、別のエージェントに聞きに行くなんて面倒なことでもありますが、後悔せずに納得のいく意思決定をするためには有効な方法です。
7.応募フォームの備考欄に希望するエージェントを記載する
応募フォームの備考欄は任意項目になっているため、ほとんどの人が記入していません。
しかし、だからこそ備考欄に希望するエージェントを記載しておけば、その情報を参考にあなたに合ったエージェントを担当にしてくれます。
例えば、「転職によって年収をあげたい」「年収交渉に強いエージェントに担当してもらいたい」や初めての転職なので実績のある頼れるエージェントにお願いしたいということであれば「100人以上の転職サポート実績があるエージェントを希望」など、転職エージェントに求めていることを記載しておきましょう。
希望する条件や担当を記載しておくことで、優秀なエージェントに担当してもらえる可能性が高くなります。
楽天への転職でおすすめ転職エージェント
楽天への転職を検討している人のために、下記の3つの条件を満たす転職エージェントを厳選しました。
おすすめ転職エージェントは下記のとおりです。(登録自体は1分程度、完全無料で利用できます)
そのため、効率的かつ気軽に転職活動を進めることも可能です。
公開求人数:約460,000件
非公開求人数:約230,000件
年間登録者数:約45万人
サポートが得意な年代:20〜50代
対応エリア:全国
登録者数_公式ページ、プレスリリースを参照
転職成功実績No.1
圧倒的な求人数を保有しているのは、人材業界最大手のリクルートが提供するサービスならでは!
求人数だけでなく企業への交渉力にも定評があり、転職成功実績No.1。
リクルートエージェントに登録しておけばリクナビNEXTも併せて利用することができるため、自分のペースで求人を探しつつ、エージェントからの求人を紹介してもらったり、履歴書・職務経歴書の添削、企業別の面接対策を受けることで、効率的に転職活動を進めることができる。
好条件な求人が多い非公開求人も20万件以上と業界最大級
幅広い業種、職種の求人を取り扱っており、なかなか自分の希望を満たす求人が見つからないという人でも、希望条件を実現できる好条件求人を紹介してもらえる可能性が高い。
『年収600万円以上』や『3ヶ月分の賞与支給』などの好条件求人や『人気企業』や『大手優良企業』の求人が多いとされている非公開求人の保有数は10万件以上!
面接通過率を17%以上もUPさせる面接向上セミナーも人気
リクルートエージェントでは、面接力向上セミナーを定期的に実施しており、受講者の面接通過率を17%以上もUPさせている実績がある。
セミナー受講者は年間約1万7000人は受講し、満足度は97%*と好評。セミナー会場が遠方の人や仕事の隙間で参加したい人向けにオンラインセミナーもあり。
セミナーを受講しておけば、面接への苦手意識や不安がある人でも自信を持って転職活動を進めることができる。
転職を検討しているのであれば、まず真っ先に登録すべき転職エージェント。
公開求人数:約130,000件
非公開求人数:非公開
年間登録者数:約115万人
サポートが得意な年代:20〜50代
対応エリア:全国
登録者数_公式ページ、プレスリリースを参照
自分でコンサルタントを選ぶことができる
ビズリーチなら、転職サポートしてもらうコンサルタントを自分で選ぶことができる。
なお、コンサルタントはビズリーチ独自の厳しい審査基準を満たさないとコンサルタント登録することができない仕組みとなっている。
また、登録した後も四半期ごとに審査があり、紹介実績や利用者からのアンケートなどによってS~Dまでランク分けがされている。
求職者は、コンサルタント一覧から事前に担当コンサルタントを指名することができるので、コンサルタントとのミスマッチを防ぐことができる。
企業やコンサルタントから直接スカウトが届く
ビズリーチに登録しておけば、企業やエージェントから直接スカウトが届くため、自分の市場価値やどんな企業の求人があるのか知ることができる。
受け取るスカウトに関しては、希望する条件とのマッチ度やコンサルタントのランクによっても絞り込むことができるため効率的にスカウトを確認可能。
また、特定の企業を除外したり、相性が良くないと感じたコンサルタントからのスカウトをブロックすることもできるため、しつこくメールが届くことも防げる。
スカウトをもらえる数が大幅に変わるため、必ず簡易職歴書(全27問)まで記載することが重要。
保有している求人のほとんどが年収500万円以上
ビズリーチの取り扱っている求人のほとんどが年収500万円以上の高年収求人となっている。
高年収求人の中には2,000万円以上の求人や役職者向けの求人もあるため、年収アップしたい人だけでなく、年収を維持させたい人も登録必須。
また、他の転職エージェントに比べて、管理職や外資系企業の求人も多数保有しているため、情報収集としても活用できる。
※マイナビのプロモーションを含みます。
公開求人数:約66,000件
非公開求人数:非公開
年間登録者数:6万人
サポートが得意な年代:20〜30代
対応エリア:全国
登録者数_公式ページ、プレスリリースを参照
職種に特化したエージェントが転職をサポート
マイナビエージェントでは、業界や職種によって担当するエージェントが分けられており、転職を考えている業界や職種に合わせたキャリア相談が可能。
そのため、各業界や職種の専門知識や転職動向などを加味したアドバイスをしてくれるため、転職したらどうなるか具体的にイメージがしやすい。
特に転職活動が初めての20代や第二新卒からの人気が高い。
転職前に職場の雰囲気や業務内容を詳しく分かる
就活や転職サービス事業を幅広く行なっているマイナビグループだからこそ、全国の大手企業や人気ベンチャー企業などと信頼を築いてる。
また、エージェントは各企業に直接訪問し、人事や事業部長、現場の社員から職場の状況をヒアリングしているため、転職する前に職場の雰囲気・具体的な業務内容、人事評価制度、事業の成長性を詳しく知ることができる。
そのため、転職した後のミスマッチも少ない。
面接の日程調整や退社手続きも手伝ってくれる
マイナビエージェントの転職サポートは、初めて転職する人にも丁寧で親切との定評がある。
具体的には、面接の日程調整や円満退社するためのアドバイスや準備しておくべき書類などを教えてくれる。
また、転職した後も定期的に連絡をして、転職する前のイメージとズレていないか、人間関係で悩んでいることはないか、残業や休日などに不満はないか、などといったことの相談に乗ってくれる。
不安なことや不満があるけど、直接企業に聞きにくいという場合には、エージェントが代わりに企業に伝えてくれることも。
公開求人数:約260,000件
非公開求人数:非公開
年間登録者数:非公開
サポートが得意な年代:20〜50代
対応エリア:全国
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dodaだけで紹介してもらえる求人が約9割
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外資・グローバル企業に強い
ロンドン発祥の転職エージェントであり、日本を除く11カ国に拠点もあることから独自のネットワークを活かした外資系や海外企業への転職に強みを持つ。
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公開求人数:約538,000件
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登録者数_公式ページ、プレスリリースを参照
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楽天の福利厚生
楽天は、とても充実した福利厚生を提供しています。
金銭的なサポートだけではなく、社員の暮らしと心身の健康をしっかり支えるための仕組みが整っているため、転職者からの人気も高くなっていることも納得です。
ここからは、楽天が提供している福利厚生を一部紹介します。
サポートとしての福利厚生
仕事と育児・介護の両立支援サポート
楽天における産休・育休後の復職率は、約96%です(2017年実績)。
仕事と育児の両立支援サポートとしては、社内託児所やマザーズルーム(搾乳室)の設置、病児ベビーシッター法人との契約、オープンファミリーデーの実施等の施策を行っています。
また、女性の活躍支援としては、ワーキングペアレンツネットワーク構築、各種セミナー(産休前セミナー、復職前セミナー)の実施、育児休業中の従業員向けニュースレター配信などを実施してます。
サービスとしての福利厚生
イベントとしての福利厚生
楽天の教育制度
グローバル・イノベーション・カンパニーとして、人材育成を重視し、学び続ける組織を目指しているため、さまざまな教育制度が用意されています。
「個人」「組織」のスキルアップ、および「グローバル」で活躍できる人材を輩出するためのトレーニング等を用意しており、全社員が、格付に応じてトレーニングを受ける権利が与えられるようです。
3つの研修プログラム
楽天の研修プログラムは大きく3つのプログラムに分けることができます。
階層別研修
組織でより大きな裁量を持ち活躍していくための知識やスキルを身につけるための研修です。
ビジネススキル研修
知識をインプットするだけでない、集合研修や体験型の研修に力を入れている。
仲間と学ぶことにより社員同士で経験を共有し、協力や切磋琢磨する環境を整えています。
EnglishnizationNext
読み書きだけでなく、スピーキング、クロスカルチャーを重視した実践的な英語教育に取り組み始めています。
自発的なキャリア開発を促す仕組み
1on1ミーティング
社員一人ひとりが最大のパフォーマンスを発揮できるよう、定期的な1on1ミーティングの仕組みを2018年より導入。
上司・部下間の信頼関係をより強固なものにし、相互のフィードバックを通じてお互いが学び続けることができる、そうした「学習する組織」を目指すための取り組みです。
社内オープンポジション制度
楽天の特徴的なキャリアパスプログラムとして、「オープンポジション制度」があります。
これは、プロジェクトや部署が新たな人材を必要とするとき、外部へ募集をかけるだけではなく、社内でも希望する人を募るという制度です。
自ら未来を切り拓こうとする強い志をもった社員のキャリアの挑戦をサポートし、成長の機会を提供するための仕組みのひとつです。
グローバルリーダー育成
世界有数のビジネススクールへの留学支援や、優秀な若手の従業員を早くから昇進させてリーダースキルを磨いてもらうプログラムを提供しています。
楽天のカルチャー
楽天は、社会に新しい価値を生み出す「イノベーション」を興し、「人々と社会をエンパワーメントする」ということを大切にしています。
そのため、自ら未来を拓こうとする人に、年齢や性別、国籍などを問わず、チャンスがあるのです。
「世界一の企業へ」という創業者たちの夢。「グローバルで勝負しよう」という従業員一人ひとりの情熱。それらの想いが混ざり合い、独自かつ多彩なカルチャーが育まれています。
ダイバーシティー
ダイバーシティ推進は、楽天にとって最優先の企業戦略のひとつです。従業員の出身は70カ国・地域以上。世界中からユニークで多様な文化的背景や視点を持つ優秀な人材が集まり、イノベーションの原動力になっています。
社内カフェテリアにはベジタリアン、ハラル対応のメニューを用意。礼拝所(Prayer room)もあります。
また、仕事と育児の両立支援や、障がい者雇用・活躍促進も積極的に推進。社内のLGBT当事者やアライに対して、情報共有やサポート体制の強化も進めています。
誰もが自分らしく力を最大限発揮して働ける。それが楽天のダイバーシティです。
イングリッシュナイゼーション
英語は、グローバルビジネスの共通言語です。
Englishnization(社内公用語英語化)は、国内外のグループ社員間の円滑な情報共有、世界の最新情報をスピーディに掴むこと、そして世界中から優秀な人材が集まり、一体感をもった競争力のある組織にしていくことを目指してスタート。
移行開始宣言から5年後の2015年には、全社目標としていたTOEIC平均スコア800点をクリアしました。
この取り組みは、人材が多国籍化する社内の議論の深化はもとより、社外のトップエンジニア、ビジネスパーソンとの交流強化においても効果を発揮。真のグローバル企業を目指す楽天の大きな成功事例となりました。
アントレプレナーシップ
「楽天市場」を立ち上げた創業初期の頃、スタッフはわずか6人でした。
それから約20年、楽天は新しいビジネスモデルを開発したり、新サービスを作り続けることで、世界に新しい価値観や選択肢を提示してきました。その精神は、一人ひとりの楽天社員が持っているものです。
プロジェクト6
組織が巨大化しても、「新しいビジネスを自ら興そう」とする楽天のアントレプレナーシップ(起業家精神)を醸成していく。
そんな楽天創業時の精神を、組織づくりに反映したのが「プロジェクト6」です。創業初期、従業員わずか6人のベンチャーであった楽天の歴史に由来して、6人規模のスモールチームで新サービスを素早く開発、実行することを目指しています。
2012年頃に始まったこの試みは、その後、新規事業のインキュベーションを担う部署として組織化。
今も、複数のチームが新サービスの開発・運営に取り組んでいます。
R-pitch
「R-Pitch」は、アントレプレナーシップをグループ全体で活性化させるために2017年12月から始まった新規事業インキュベーション・プログラム。社員が自分たちのビジネスアイデアの実現に向けて、メンターによるサポートなどを通して、チームの組成やプランのブラッシュアップをしていきます。
精査したアイデアを、経営陣にピッチをし、認められた暁には資金が提供され、事業化を本格的に進めることができます。
朝会
毎週月曜に行われる楽天全社員向けの「朝会」。
ビデオ会議システムによって複数支社・拠点にもライブ中継されます。
日本、アジア太平洋、南北アメリカ、ヨーロッパの4地域をタイムゾーンに分けて、ビデオ等の共通コンテンツを使いつつ開催されています。
楽天で募集している職種
楽天では、多くの職種で人材を募集してますが、大きく4つの職種グループに分類することができます。
楽天が「募集している職種」と「各職種の仕事内容」を一部紹介しておきます。
楽天のビジネス職
楽天グループのビジネス組織は、「楽天市場」や「楽天トラベル」のような事業・サービスが所属する複数のカンパニーと、それらのカンパニーを支える本社機能のグループヘッドクオーターの2つから成り立っています。
それぞれの組織において、楽天のビジネスを支える優秀な人材が活躍しています。
グループ・ヘッドクオーターのビジネス職
楽天グループ全体に関わる仕事を担当するグループ横断組織です。
経営やマーケティングの戦略部門や、新サービス開発部門、そのための研究・分析を行う組織等で構成されています。職務内容は多岐にわたります。
カンパニーのビジネス職
担当する事業やサービスに所属し、それぞれの職務に従事します。
職務内容は職種により異なりますが、コンサルティング営業、事業企画、マーケティング、データアナリスト、広報、物流企画、カスタマーサポート等、多岐に渡ります。近年では、「楽天エコシステム」を活用した複数サービスによる連携の企画・開発・運用も数多く立ち上がっており、個人の裁量で大きなチャレンジができる環境があります。
ビジネスプロデューサー
グローバルアドディビジョンは約1億(2018年9月時点)の楽天会員IDと、それに結びつくECとインストアなどの購買データ(ビッグデータ)を活用し、購買データを起点にしたマーケティングを実現します。
楽天の70以上に及ぶサービスを掲載面として、純広告からタイアップ、サンプリング、ダイレクト領域までユーザーの消費行動のすべての段階に応える広告商品を活用し、クライアントと楽天の売上最大化をミッションとしています。
業務内容
給与
年収
450万円~(残業手当:有)
月給
375,000円~(以下一律手当を含む)
基本給:302,667円~
固定残業手当:72,333円~(固定残業時間40時間0分/月)
賞与・昇給
賞与年2回
決算賞与有
昇給年2回
待遇・福利厚生
待遇
通勤手当:交通費月額5万円迄実費支給
社会保険:補足事項なし
退職金制度:補足事項無し
研修
入社時研修、管理職研修、キャリア構築研修、Global Experience Program、Global Manager Program
休日・休暇
休日
完全週休:2日制(休日:土曜、日曜、祝日)
有給休暇:10日~20日
休日日数:122日
休暇
夏期冬期休暇、年次有給休暇、特別休暇(産前産後休暇・育児休暇・結婚休暇など)
プロダクト開発/エンジニア
楽天グループの組織は、楽天市場や楽天トラベルのようなサービス事業が所属する5つのカンパニーと、カンパニーを支える本社機能としてグループ・ヘッドクオーターの2つから成り立っており、複数のサービス事業・部門で、様々なバックグラウンドとスキルを持ったエンジニア系人材が活躍しています。
テクノロジーディビジョンのエンジニア職
テクノロジーディビジョンは、特定の事業・サービスに属さず、グループ全体の組織力を高めるためのサービスやソリューションを提供しています。
カンパニーのエンジニア職
所属するカンパニーの事業の開発を担当します。
マーケティングを担う事業部、開発チーム、デザインやフロントエンド開発を担当する編成部、の3つのユニットが1つのチームを組み、密接に関わり合いながら課題解決にあたります。
開発チームは複数メンバーでプロジェクトチームを組み、企画から要件定義、開発、QA、リリース、運用までをワンストップで担当します。
自分が携わったプロジェクトにおける取り組みの結果がサービスに反映されるのを、リアルタイムで見ることができます。
クリエイティブ
楽天グループの組織は、楽天市場や楽天トラベルのようなサービス事業が所属する複数のカンパニーと、カンパニーを支える本社機能としてグループ・ヘッドクオーターの2つから成り立っています。
それぞれのグループで、たくさんのクリエイティブ人材が活躍しています。
グループ・ヘッドクオーターのクリエイティブ職
グループ・ヘッドクオーターは、特定の事業・サービスに属さず、グループ全体の組織力を高めるためのサービスやソリューションを提供しています。
クリエイティブ職としては、UX デザインやブランディング、リサーチ、フロントエンドエンジニア、プロジェクトマネージメントなど、より専門性を必要とする職種があります。
カンパニーのクリエイティブ職
マーケティングを担う事業部、開発チーム、クリエーティブチームの3つのグループが1つのチームを組み、密接に関わり合いながら課題解決にあたります。
クリエイティブチームのメンバーは、自分が担当する事業のウェブサイトの戦略立案、制作と運用を主業務とします。
自分が携わったプロジェクトにおける取り組みの結果がサービスに反映されるのを、リアルタイムで見ることができます。
戦略立案や要件定義、KPI設定などを主業務とするプロジェクマネージャーやWebディレクターのほか、UXデザインやフロントエンドエンジニアのような高度な技術スキルを求められるポジションから、バナー制作やサイト更新のような、経験が浅くてもチャレンジできるポジションまで、様々なポジションがあります。
コーポレート
楽天の全事業を支えるグループヘッドクオーターには、総務、人事、財務、経理、法務などの本社機能を持つ基幹部門があります。
大規模サービスには、独自に人事や経理等のコーポレート部門を設置しているケースもあります。
楽天の面接で聞かれることは?面接内容と対策
楽天の評判や口コミや楽天で募集している職種を紹介してきました。
楽天への転職意欲が高まった方もいらっしゃるかと思うので、楽天の面接内容と対策を紹介していきます。
転職難易度
楽天は、従業員数も多く多種多様な人材を募集していることから多くの職種の求人を見つけることができます。
しかし、転職者から人気のある大手企業であるため転職難易度は高いです。
また、楽天の社内公用語は英語となっているため、日常会話やビジネス会話レベルではなく「TOEIC800点以上」が採用される目安にもなっています。
中途採用の場合には、これまでの経験やスキルを重視するために例外もありますが、基本的には大学卒以上が応募対象となっています。
楽天では「未経験者」をあまり募集していないため、応募するための前提として職種の業務経験があることが求められます。
落ちたら、およそ半年間は応募できない
楽天は過去の中途採用申込者の情報を一定期間保持しており、その間は同じ職種で再度応募をすることができません。
そのため、落ちてしまった人はおよそ半年間は応募することができないと考えてください。
面接で聞かれる質問
面接で聞かれる質問を楽天の選考を受けたことがある人へのインタビューや口コミサイトから抜粋します。
楽天では、一般的な質問(志望動機・転職理由・自己PRなど)の他に、以下のような質問をされることが多いみたいです。
カルチャーフィットを確認するための質問
起業家精神を持っているかを確認するための質問
人間性を確認するための質問
楽天の面接対策についてもっと具体的な情報を知りたい場合は、転職エージェントに聞いてみましょう。
過去の楽天への転職サポート実績を元に、聞かれた質問と回答例などを教えてもらうことができます。
楽天に転職するまでの流れ
楽天に転職するための流れを説明しておきます。
転職するまでの基本的な流れとしては、「転職サイト(エージェント)に登録」→「応募」→「書類選考」→「面接」→「内定」→「入社」になります。
★転職サイトに登録
当サイトで紹介している転職サイトから自分に合うものを選びましょう。
転職に成功している人は平均2.3社ほどのサイトに登録しています。
⇩
★応募
転職エージェントに希望する条件を伝え、楽天の求人を紹介してもらってください。
求人を紹介してもらう際に、どんな経歴の人が働いているのか、どんな雰囲気の部署なのかなど、求人票ではわからない情報もエージェントから聞いておきましょう。
⇩
★書類選考
これまでの経験、保有している知識・スキルが応募職種にマッチングするかを重視して選考されます。
⇩
★Webテスト
楽天独自の選考になりますが、Webテストを受けさせられるケースもあるようです。
また、地頭力や考え方を見ることを目的とした読書感想文(三木谷社長の著書についてなど)の提出を求められるケースもあるようです。
⇩
★面接
書類選考後、1~4回ほどの面接があります。
面接の回数は人によって異なるようですが、少なくても2回の面接はあると考えておきましょう。
面接の種類は1対1だけでなく、1対3のグループ面接の場合もあるようです。
また、面接官も人事、担当部署の社員・部長、役員など、求職者の状況によって異なりますが、ほとんどの人が最後に三木谷社長とも面接をしているようです。
⇩
★内定
内定となった場合には内定通知書が提示されます。
⇩
★入社
入社日については、内定通知後1ヶ月程度で入社するのが一般的ですが、内定者の事情に合わせて入社日を調整することも可能。
・応募から内定までは1〜3週間ほど、入社までは1〜3ヶ月以内が平均的。
・土日や夜間の面接も調整してもらえることがあります。
ECコンサルタントとして3年間働いた人が語る楽天の実情
次に、楽天の労働環境や仕事内容についての実情を知るために、ECコンサルタントとして従事していた元社員の人の話を見ていこう。
労働環境と仕事
「楽天 ECC」というワードで検索すると、様々な恐ろしい情報が出てきます。
「過酷な労働環境」「新卒がどんどん辞める」「肌荒れ、膀胱炎は当たり前←笑」など、楽天を告発するような文章や、就活生に向けて避けるように呼びかける言葉もあります。
実際、私も入社後半年位から残業時間が月100時間近くなり、終電を逃すことも度々ありました。
そして確かに肌荒れも膀胱炎も経験済です。
入社前にOB訪問で話は聞いていたのである程度覚悟していたとは言え、実際一日3~4時間睡眠の日が続くと日に日に思考力が低下するのを感じていました。
また、私の部署では帰社時間を22時より遅く打刻することはできず、(できなくはないのですが、何工数もの承認作業が必要であり、申請の手間と時間を考えると実質不
可能に近いものでした)上記のような、日々24時近くまでという拘束時間を会社に正しく把握してもらえていると思ったことはありませんでした。
このような実情だけを見ると、労働環境が過酷なブラック企業であると感じる人も多いでしょう。
しかし、実際はインターネット上にあるように、「ECCはひどい仕事だ!」「過酷で健康を損なう職場だ!」と感じている人ばかりではありませんでした。
少なくとも当時の私は違い、「ブラック企業に勤めている」という意識はあまりありませんでした。
なぜなら、拘束時間の長さなどの労働環境を除いても、自分に任せてもらえている仕事の規模の大きさに面白みを感じ、自主的に仕事と長く向き合っている面も大きかったからです。
ITの知識とサービスというのはどんな業界業種に限らず必要なことであり、現代社会で避けて通ることはできません。
楽天はそのサービスを他社へ提供し相互に企業成長していくことが使命なので、どんな業種の偉い人とも「IT」という分野に関しては対等に話をすることができたのです。経営を何も知らない一年目のペーペーでも、年商何億何十億という企業の社長と対等に話し提案することができるというのは本当に貴重な経験でした。
毎回提案の時には吐きそうなほど緊張していましたが、必死にそれを見せないよう、新人に見られないよう、それでいて相手を軽んじる態度にならないよう、頭をフル回転させて話をするのが面白かったのを憶えています。結果提案が通っても通らなくても、日々自分の経験値の上昇を感じ、非常に充実していた毎日でした。
このように業界に限らず様々な人と関わることができ、入社早くから責任のある仕事ができたという点では、今でも楽天という会社に非常に感謝しています。
確かに労働時間は多い傾向にありますが、責任の大きな仕事をしている分学べることはとても多いです。
労働時間を見てブラックであると言ってしまえばそれまでなのですが、業務内容によってはそう感じていない人も多くいるということを知ってほしいと思います。
給与と福利厚生
私の新卒時の初任給は月給30万円で、他企業と比べるとかなり高かったと思います。
そこだけで入社を決めたと言っていた同期もたくさんいました。
ただ、どうしても就職活動時は初任給に目がいきがちですが、仕事を続けていくにあたり重要なのは初任給ではありません。
昇給の仕方や福利厚生、残業代や賞与など、基本給以外の要素で収入は大きく変わります。
楽天では当時基本給と通勤手当以外特に手当は無く、インセンティブ手当も他企業の営業と比べると少ないものでした。
残業代も実際に働いた時間通りには入りませんし、退職金や住居手当、家族手当等福利厚生も一切無いため、基本給内でいかにやりくりして貯蓄していくかが重要でした。
しかし、目標を大幅に達成したりした場合は別途インセンティブが支給されますし、優秀な働きをしている人は年齢や年次に関係なく昇格、昇給することができます。
そのような点で言えば、きちんと自分の仕事に対する対価が給与として支払われているため、いわゆるブラックであるとは言えないでしょう。
また、楽天に限らずIT企業はあまり年功序列が厳しくない企業が多いと思いますので、やりたいと思ったことに対して手を挙げやすくキャリアを自分の意志で積んでいきやすいという点はIT企業で働く大きなメリットであると言えます。
就活生の方々は、初任給などの募集要項に書かれている数字だけで判断するのではなく、福利厚生や昇給基準など、長く続けるために自分に必要な要素をよく考え、自身の志望を決めていただければと思います。
余談ですが、楽天では社内食堂が無料であることが福利厚生として大きくアピールされていましたが、営業で転勤になった場合は社食が無い場合が多く、普通に自分でランチ代を出さなくてはいけなかったため、転勤を命じられた時はその不公平さに泣きました。
福利厚生なんてそんなものです。
ブラック企業だと思われてしまう弱さ
楽天という企業の特徴を述べてきましたが、営業が厳しくとも、楽天だからこそ得られるものは多くあります。
そして給与等の面でも、ブラックとは言えないと私は思っています。
ではなぜ、楽天の営業はブラックであると言われてしまい、就活生からも避けられるような評価を受けてしまうのでしょうか。
ここからは、楽天がそのような評価を受けてしまっても仕方がないと私が感じていた弱さについて述べたいと思います。
私が働いていた上で感じていたのは、「上司が若い」「新卒社員が多い」ということに対する弊害です。
IT企業は創業年数が若い企業が多く、つまりは経営陣や上司の年齢が若いことが多いです。
楽天も創業からまだ20年経っておらず、社長自身も50歳に満たないため、他日系企業と比べると圧倒的に若い企業です。
私が新卒一年目の時、直属の上司は20代前半、その上の上司は20代後半、部長クラスの人たちもせいぜい30代前半から後半の人たちでした。
もちろん年齢が若いからという理由だけでは無いですが、若い企業の特徴として「情熱で高い目標も乗り切ろう!」という雰囲気があり、ロジックがあまり無いのに勢いで仕事をすすめようとすることが多くありました。
当時は上司の指示で21時を過ぎても顧客に架電業務を続けさせられたり、24時を過ぎてその日一日の流通総額を確認するまで社内に残るよう指示があったり、これは必要なことなのか?と疑問を持つような指示との戦いであったと記憶しています。
そのように気力と勢いを持って仕事をしていくことが若い企業の成長の秘訣であるという面もありますが、普通に考えれば夜遅くに顧客に架電することは迷惑以外の何者でもないですし、しかもその時間に営業をされたとしたらその企業への信頼は上がっていくわけがないことはすぐに分かることです。
若い上層部の人たちもあまり他社経験が無いため、本人も上から降ってくる高い目標に冷静に思考ができず、とにかく長い時間業務をして電話をし続ければ成果が出るはず、という安易な指示ばかり降りてきていたことは、納得ができない点でした。
また、楽天は新卒社員を大量採用しており、その弊害も感じていました。
新卒社員は他企業にて教育を受けたことが無いため一から仕事を教えなければいけないという労力はかかりますが、逆に言えば企業の洗脳がしやすいという企業側のメリットがあります。
私の同期で同じ営業職に配属された人は70人ほどいましたが、一年後に元気に仕事をしている人は三分の二以下に減っていました。
休職や退職という状態になってしまった人の多くは非常に真面目な人であり、上司の指示をくそまじめに遂行しようとした結果、体調や精神を病んでしまったケースがほとんどでした。(私はあまり真面目に聞いていなかったので三年続けることができました)
新卒社員は自分に与えられた指示や仕事に対して、疑問を持つという意識があまりありません。
もちろんがむしゃらに仕事をするという事は大切なのですが、初めて社会人としてこなす仕事に必死になってしまい、そもそもの問題点や目的を見失いバランスを崩してしまいやすいのです。
楽天もまさにその典型で、有名大学を卒業した地頭の良い新卒をたくさん集めてもどんどん体力や精神に限界を感じて辞めていってしまうため、常に人が足りず一人当たりの仕事量は増える一方になり、さらに仕事効率は悪くなっていっていました。
新卒社員が多い傾向があるIT企業は特に、そのような悪いスパイラルに陥りやすい環境にあると思いますので、常に自分で意識を持って与えられた指示業務に対する意図を考える時間を確保することがとても大切だと思います。
このように、楽天では人の入れ替わりが激しく一人で行う業務量に無理が生じてしまったり、マネージメント力の低い上司からの指示が無理のあるものになってしまったりするために「ブラック企業である」と認識されがちなのだと私は感じています。
これがもし、今後マネージメントや新卒育成に関して良い変化が生じてくれば、従業員に無駄に恨まれることなくさらに学びの多い企業へ成長していくのではないかと期待しています。
ECC(ECコンサルタントの略称)という仕事は、簡単に言えば楽天に出店している店舗を一人当たり100店舗程担当し、電話や往訪などを行いながら売上増大の為のアドバイスを行うという仕事です。
名目上はコンサルタントなのですが、ECCには3つの指標(広告目標、流通目標、講座販売目標)が常に課されており、その中でも広告販売の目標のウェイトが高いため、顧客へのアドバイスが広告営業に偏りがちになってしまうという現状があります。
また、3つの指標を達成するために業務量はどうしても多くなり勤務時間が長くなる傾向があるため、ブラックであると言われがちです。
楽天という企業では目標は絶対達成しなくてはいけないので(他企業も基本は絶対達成だと思いますが、間違いなく他企業よりも達成に対するプレッシャーが大きいと思います)、仕事がきついと感じる人が多く、ECCに配属された人は一年経たず辞めてしまう人も多いのです。
転職先の候補として楽天と比較されている企業
当ページを見ている人の中には、楽天以外の転職先を検討している人も多いと思います。
楽天と同様なメガベンチャーで比較している人、会社の規模ではなくEC事業という括りで検討している人など、比較の対象は様々だと思います。
そこで、ここからは楽天と比較している人が多い企業を紹介します。
転職エージェントからの話を元に、実際に楽天と比較している人が多い企業に絞っているため、転職先を検討する際の参考にしてください。
メガベンチャーという括りで比較されることの多い企業
まずは、メガベンチャーという括りで楽天と比較されていることの多い企業を紹介します。
誰しもが耳にしたことのある企業が多いでしょうが、各企業の事業内容も解説しています。
DeNA
DeNAは、Eコマースサイトやモバイル用ポータルサイトを運営している企業です。
20年度の売上高は前年比では2.3倍となる1,127億円であるものの、ピーク時である12年度の2,024億円に比べると縮小している。
「ソーシャルメディア事業」や「ポータル・マーケティング事業」としていたゲームプラットフォーム「モバゲー」の人気が爆発したことで売上アップの原動力。
2021年現在のDeNAの事業セグメントは「AI事業」「ゲーム事業」「スポーツ事業」「オートモーティブ事業」「ヘルスケア事業」「ライブストリーミング事業」「新規事業・その他」の7つです。
2021年8月(予定)には、本社をWeWork渋谷スクランブルスクエアに移転し、新たに神奈川県の横浜にも拠点を構えることがプレスリリースされています。
営業やアプリエンジニアなどで転職を検討している人が、楽天と比較しているケースが多いようです。
メルカリ
スマートフォンに特化した個人間取引(CtoC)のためのマーケットプレイスである「メルカリ」を運営しています。
日本国内での認知度はそこまで高くないですが、米国でもオールジャンルのCtoCマーケットプレイス「Mercari」の運営もしています。
「メルカリ」で培った技術力と顧客基盤を基に2019年2月にスマホ決済サービス「メルペイ」の提供を開始するなど、テックカンパニーとして著しく成長を続け、転職者からの人気を集めている企業の1つです。
特に最新技術に携わりたいエンジニアやUI/UXデザイナーの人が検討しているケースが多いようです。
リクルートグループ
就職活動をするときに利用されたことがある人も多いであろう「リクナビ」をはじめ、転職サイトとして利用者数No.1の「リクナビNEXT」などをはじめ、不動産情報を提供している「SUUMO」、学習をサポートする「スタディサプリ」などを運営しているリクルートグループ。
かつては、リクルートキャリアやリクルートライフスタイルなどを子会社として経営されていましたが、各中核事業会社・機能会社が培ってきた事業運営ノウハウや多様な人的資産をリクルートに集約し、更なる提供価値の向上と、新しい価値の創造による社会への貢献を目指すために、本吸収合併によって、中核事業会社・機能会社をリクルートに統合することが最適であるという判断から2020年1月6日に完全子会社が吸収合併されています。
事業内容も幅広く、募集している職種も多いことから、営業やマーケター、事務職など多種多様な人が転職先として検討していることが多いです。
ソフトバンク
固定電話やインターネットに関わるインフラ事業やインターネット・カルチャー事業を展開しているソフトバンク。
携帯電話等の電気通信事業者やインターネット関連会社などがソフトバンクの傘下にあり、近年は先端IT企業などに投資するファンドなどを立ち上げ、投資会社としての側面も強くなっています。
2021年3月にはLINEと経営統合した新生Zホールディングスグループが加わり、携帯電話サービスの3,700万、Yahoo!JAPANの8,000万、PayPayの3,500万、LINEの8,600万の顧客を有する、国内最大規模のタッチポイントを持つ通信・ITグループとなっています。
通信事業やテクノロジー事業に携わってきた人や副業をしながらキャリアを築きたい人が検討しているケースが多いようです。
ヤフー!
検索連動型広告やディスプレイ広告などの広告関連サービスを提供する「マーケティングソリューション事業」、「ヤフオク!」「Yahoo!ショッピング」「Yahoo!トラベル」などのeコマース関連サービス、および「Yahoo!プレミアム」「Yahoo!BB」などの会員向けサービスを提供する「コンシューマ事業」に加え、クレジットカードやFX、決済に関連する「決算金融関連事業」の構築に取り組んでいる企業です。
2018年10月にはソフトバンクと連携して、スマートフォン決済サービス「PayPay」の提供を開始するなど、政府が推進する「日本のキャッシュレス化」を牽引するための中心的な役割を担っている企業の1つです。
収益の柱の1つである広告事業を展開していることにより、アドトレーダーやマーケターといった職種の人が検討しているケースが多いです。
eコマース(EC事業)という括りで比較されることの多い企業
続いて、eコマース(EC事業)という括りで楽天と比較されていることの多い企業を紹介します。
こちらでも大手の企業やEC業界では名の知れた企業が多く名を連ねています。
メルカリ
メガベンチャーとしての括りでも紹介させていただいたメルカリですが、転職先としてEC事業を検討している人の多くは楽天とメルカリを検討しているようです。
メルカリは、出品経験のない潜在顧客層へのタッチポイント拡大を目的に、出品体験をワンストップで提供するメルカリ初のリアル店舗「メルカリステーション」を開設したり、ユーザーがメルカリに出品した商品を提携倉庫に発送すると、商品保管、売れた後の梱包・発送を代行する「あとよろメルカリ便」の試験運用を開始しています。
熾烈を極めるEC業界の中でも、テックカンパニーとしてテクノロジーを駆使した戦略でこの先も業界を席巻していく可能性が高いと言えます。
ヤフー
ヤフーもメガベンチャーに続き、EC事業という括りでも比較検討している人が多い企業です。
ヤフーのEC事業といえば、「ヤフオク」「ヤフーショッピング」がありますが、ヤフーショッピングの国内でのシェアはアマゾン、楽天市場に大差をつけられながらも3位というシェアを誇っています。
しかし、出店数は87万店以上、商品数は3億点を誇っていること(楽天市場よりも多い)もあり、巨大なプラットフォームを持っていることが強みとしています。
ヤフーは出店料・売上手数料をタダにし、出店者からは広告掲載料のみをもらうことで競合と差別化を図る戦略をとっています。
ZOZO
ZOZOは、ファッション通販サイトZOZOTOWNを運営するZOZOTOWN事業、ブランドの自社ECサイトの運営支援を行うBtoB事業の2事業をメインとしています。
ファッション通販サイトとしては最大級の規模を誇り、1,300以上のショップ、7,600以上のブランドを取り扱っています。
常時83万点以上の商品アイテムと毎日平均3,000点以上の新着商品を掲載している点がZOZOの強みです。(2020年3月末時点)
amazon
EC業界をリードし続けているamazonは、次々に新しいサービスを生み出し、消費者の生活をさらに豊かにしていく取り組みをしています。
注文時の配送オプションである「置き配指定サービス」を30都道府県で配送方法の初期設定を開始したり、インフルエンサーがAmazonの商品をライブコマースで販売することができる「Amazon live」も今後は日本にも展開予定となっている。
巣ごもり消費が加速したことにより、収益の面でも拡大しており、2020年4月〜6月の売り上げ高はの889億ドル(約9兆3200億円)、前年同期比40%の増加となり、第3四半期(7月〜9月)では、売り上げは約961億ドル(約10兆345億7000万円)と前年同期比で37%増と、前年度同期を大きく上回る結果となっっています。
成長を続け、今後もEC業界を牽引し続けるであろうamazonでのキャリアを築くことができれば、今後のキャリアにも大きく影響するだろう。
アスクル
アスクルのEコマース事業はBtoB事業(20/5期売上高3,290億円)とBtoC事業(20/5期売上高633億円)の2つがあります。
OA・PC用品、事務用品を中心に取り扱ってきたアスクルですが、近年は生活用品も取り扱っており、売上構成比では34%が生活用品となっています。
アスクルは転換期にあり、全社的なデジタル・トランスフォーメーション(DX)を推進し、企業活動の変革に取り組んでいるので、プロデューサーやビジネスデザイナー、アーキテクトやデータサイエンティスト、UXデザイナーやエンジニアなど、DXを推進するために必須な人材はチャンスといえるでしょう。
ベイクルーズ
ベイクルーズグループは、アパレル業界に従事している人は知っている人も多いでしょう。
社内のデジタルトランスフォーメーション(DX)と、ユニファイドコマース(パーソナライズした情報や体験を通じて、ブランド全体で消費者の購買体験を向上させる概念)戦略の推進してきたこともあり、ベイクルーズは、2020年8月期決算でEC売上高が前期比29%増の510億円を記録するなど堅調に業績を拡大。
また、アパレルの枠を超えて、カフェ等の飲食事業、家具やインテリア事業、フィットネス事業等、ライフスタイルに関わる、幅広い事業を展開しています。
今後もインターネットを駆使した事業拡大をしていくことが想定されるので、アパレル×EC業界に興味のある人は、検討してみるべき企業の1つといえます。
金融サービスという括りで比較されることの多い企業
次に、金融サービスという括りで楽天と比較されていることの多い企業を紹介します。
なぜ、金融サービス企業と比較されているかというと、楽天には「楽天カード」「楽天銀行」「楽天証券」「楽天ペイ」などといった金融サービスが多くあり、組織規模も大きいことから人材の募集も頻繁に行われているため、求職者の目に触れる機会が多いためです。
また、銀行や証券会社からの転職者も多く、楽天には在籍していることも影響しているようです。
野村証券
日本を代表する証券会社として知られる野村證券は、1925年に創立し、2025年には100周年を迎えます。
多くの企業・個人投資家に対して、資金調達のサポートやM&Aなどのアドバイザリー業務、株式や債券をはじめとする金融商品のセールス、トレーディングなど、幅広いサービスを提供しています。
今後は、「グローバル化」「超高齢社会への対応」「テクノロジーの活用」「ESG/SDGsへの取り組み」の四点を重点的に取り組んでいくことが公言されています。
銀行出身者や証券会社出身者が楽天と比較しているケースが多いです。
大和証券
インターネット、コンタクトセンターをはじめとした国内拠点網と、グローバルネットワークを通じて、国内の個人のお客様向けに幅広い金融商品の提供と、国内外の法人のお客様向けにブローカレッジやM&Aアドバイザリー、投資銀行業務といった最先端の金融サービスを提供しています。
米国金融専門誌「Institutional Investor」発表した「日本のベストIR企業ランキング」に大和証券グループ本社が選出されるなど、世界的にみても注目されている企業の1つです。
野村証券と同様に、銀行出身者や証券会社出身者が楽天と比較しているケースが多いようです。
PayPay
PayPayは、2018年にサービスを開始してからわずか2年3か月でユーザー数3,500万人(2021年1月現在)を突破したFintech企業です。
現在35カ国以上の国から集まった多様なメンバーでされていることから、グローバルな環境で働きたい人からの人気も集めています。
QR決済機能を入り口とし、今後は、銀行、証券、クレジット、投資、保険などの金融サービスをはじめ、公共料金や税金の支払い、EC(ネットショッピング)、飲食、ホテルなど「FintechからはじまるLIFE Platform」を目指して事業を急成長させています。
そのことから、現職でエンジニアや戦略担当者などで活躍している人が楽天と比較しているようです。
マネーフォワード
法人向けサービスを提供する「Money Forward Business事業」、個人向けサービスを提供する「Money Forward Home事業」、金融機関向けサービスを開発する「Money Forward X事業」、新たな金融ソリューションを開発する「Money Forward Finance事業」の4つの事業を展開しています。
SaaS形態のサービスであり、収益がストック型で積み上がる月額課金モデルであり、サービスやプランによって異なる価格帯にて提供するというビジネスモデルです。
販売経路としては、ウェブサイトでの販売に加え、営業人員による会計事務所や事業者への販売、量販店での販売、商工会議所を含む代理店経由での販売を行っていることが強みとなっています。
特に営業職や経理・法務などの人からの人気が高く、楽天と比較されている企業です。