ゴリゴリの体育会企業を避けて転職するコツ

体育会系企業という言葉を就活や転職活動で誰しもが耳にしたことがあるかと思います。
しかし、体育会系企業の社風が合う人・合わない人というのが当然存在します。
体育会系企業の社風が合わない人が体育会企業に転職してしまった場合、社風が合わずすぐに辞めたい…と思ってしまうこともあります。
そのようなことにならないためにも体育会系企業の特徴を知り、自分に合うか合わないのか診断してから転職しましょう。
今回は体育会企業の特徴と体育会企業を避けて転職するためのコツをご紹介します。

体育会系企業ランキング

体育会企業の特徴をお伝えする前に、どのような企業に体育会系が多いのか、まずは体育会企業が多い企業のランキングです。
ランキングに入っている企業への転職を検討している方は、この記事はとても参考にしていただけるかと思います。

1位 野村証券
2位 フジテレビ
3位 TBS
4位 テレビ朝日
5位 日テレ
6位 テレビ東京
7位 電通
8位 リクルート
9位 住友信託
10位 朝日新聞
11位 伊藤忠商事
12位 SMBC日興證券
13位 住友不動産
14位 読売新聞
15位 小学館
16位 集英社
17位 新日鐵住金
18位 サントリー
19位 日本生命
20位 丸紅

テレビ局は仕事のハードさから、体育会系を好んで採用する傾向にあるというのは良く聞きます。
その噂通り、テレビ局5社が2位~6位を占めていました。
しかし、そんなテレビ局をおさえて堂々の1位を獲得したのは・・・大手証券会社、野村證券
 
ハードだと噂の証券会社の中でも特に体育会色が強いという野村證券。
メンタル面でも体力面でもキツイというその数字重視の社風を持つ同社では、キツイ練習を乗り越えてきた体育会系の人達でないとついていけないと言います。

体育会系企業の6つの特徴

体育会系企業とはどういうものなのか、明確な定義はありませんが体育会系企業にみられるいくつかの特徴があります。
なお、体育会系企業とブラック企業は混同されがちですが、これは全く別モノです。
大きな違いとしては、ブラック企業は労働基準法などの法律に違反しているところです。
しかしながら、特徴に共通する部分が多いのも事実。そしてブラック企業には、体育会系の会社が多いのです。
それでは、早速、体育会系企業の特徴にはどんなものがあるのか見ていきましょう。
特徴とともに、どういったところで判断できるのかポイントもご紹介していますので、あなたが就職をする企業が体育会系企業なのか、または体育会系企業を避けるために参考にしてください。

1.上下関係に厳しい
2.解決法は精神論と根性論
3.成果主義。結果がすべて
4.挨拶は大きな声、社訓も唱和
5.社内イベントをやりがち
6.部活やスポーツ経験者が多数在籍
7.お気に入りのワードがある

1.上下関係に厳しい


体育会系企業は、縦社会で上下関係や礼儀に厳しい傾向にあります。
先輩や上司の言うことは絶対!なんてことも。
色々と命令されたり、飲み会やゴルフなど上司との付き合いが頻繁にあるかもしれません。
合わない人には、パワハラだ!と感じてしまうでしょう。

2.解決法は精神論と根性論

体育会系企業にありがちなのが、論理的思考ではなく根性論や精神論で物事を考え解決しようとします。
問題の原因を探り、合理的な解決法を導き出しません。
勢いで乗り切ろうとして、具体的な答えを出すことが苦手です。
上司や先輩に相談しても、
「お前の気持ちが足りない!もっと気持ちをこめれば相手に伝わる!」
「本気じゃないからだ!」

などと、精神論のアドバイスで返されることが多いのです。
ひどい企業の場合、社員のミスを注意するのに怒鳴りつけたり暴力を振るうといったことも…。

3.成果主義。結果がすべて


体育会系企業の場合、結果までのプロセスなどは評価されず、成果だけで評価される傾向にあります。
特に営業職の場合、数字さえだせば若くても年収アップや役職に就けます。
そういった点では、社歴に関係なく成果さえ出せば評価されますが、勢いだけで成果をだし、社会人としての経験やマナーがないまま上に立っている人たちが多いという面もあり、教育面が弱い可能性があります。
また、会社の求めるだけの成果を出せば給与やボーナスがもらえるかもしれませんが、基本給がとても低かったり、目標値が達成困難な数字に設定されている、成果が出るまで帰れないといったような長時間労働など、ブラック企業には特に注意です。

4.挨拶は大きな声、社訓も唱和

体育会企業は挨拶をとても大切にしています。
大きな声で!元気よく!
また、毎朝、全員で社訓や企業理念を唱和したり、社風が合わない人からすると宗教のように感じてしまうかもしれません。
活気のある職場が好きな人には良い環境でしょう。
挨拶は大切ですが、やりすぎは禁物です。

5.社内イベントをやりがち

なぜか体育会系企業はイベントごとが大好きです。
飲み会や、運動会、バーベキュー、など季節ごとになにかとイベントを行います。
注目すべきは、「社長の誕生日会をやる」です。
社長をヨイショし、盛大に誕生日会をやります。
ケーキに顔を突っ込んだりし始めたら、確実に体育会系といっても良いでしょう。
中には、社長へのプレゼント代として社員からお金を強制的に徴収するといったブラック企業も潜んでいるので気をつけましょう。
忘年会や歓迎会では余興にもやたらと気合を入れてやります。
また、強制参加だったりします。
とくに新卒入社の社員に、何か体を張らせる確率が高いです。
何か余興をやれ!と言われる覚悟をしておきましょう。
そして飲み方も先輩のいうことは絶対だ!と、大学生のサークルのように一気飲みや、お酒の強要、二次会・三次会、など激しい可能性もあります。
裸になりたがる人もなぜか多いです。
お酒が苦手だったり、ウェーイ!な飲み会のノリが苦手な人、人前が苦手な人には辛い時間でしょう。

見極めポイント
採用情報や求人情報に、社内イベントの写真を多数掲載していたり、「イベント盛りだくさん!」「社内の交流が盛ん!」「社員同士が仲良し!」などと書かれています。
社内イベントが多いのが嫌な場合は、求人情報の他にその企業のSNSやブログなどもチェックしてみるとより分かるかもしれません。

6.部活やスポーツ経験者が多い

体育会系というだけあって、学生時代にずっと部活動などでスポーツに打ち込んでいたアスリート系の人が多く在籍しています。
また、社長が元アスリート・スポーツマンといった経歴の企業もあります。
そういった人が多く在籍すると、おのずと社風は体育会系に。
スポーツで鍛えた体力とメンタルが重視され、熱意があれば採用条件が学歴不問なこともあります。
しかしながら、学歴不問はブラック企業にありがちな特徴でもありますので注意が必要です。

見極めポイント
社員紹介のページなどで、学生時代に打ち込んだことや趣味の欄に、サッカーやバレーボールなどのスポーツ名が書かれていることが多いです。

体育会系企業を避けて転職する4つの方法

「体育会企業の特徴はわかった」「やっぱり自分にはこの社風は合わなそう…」と、体育会系企業が苦手で転職したくないという場合、どうすれば体育会系企業を避けて転職することができるのか、具体的な方法をご紹介いたします。

1.企業の公式サイト、転職サイトをチェックする

まずは、インターネットで会社の公式ホームページや、求人情報サイトに掲載している情報をチェックしましょう。
転職サイトで見るべきポイントは以下のとおりです。

  • 企業理念
  • 社長のメッセージ
  • 先輩社員の紹介
  • 社員の1日の流れ
  • 社内の仕事風景や社内イベントなどの写真
  • 求人情報内の文言
  • これらの中に、特徴であげた内容が含まれていないか確認しましょう。
    熱いメッセージや、ワードが多く含まれている場合、その企業は体育会系な可能性が高いので避けたほうがよいでしょう。
    写真に写っている社員の見た目からも雰囲気が分かります。

    2.企業のSNSをチェックする

    最近では、企業がTwitterやFacebookなどのSNSを利用し会社の情報を発信している場合があります。
    そこで企業のSNSをチェックして、社内やイベントの写真や、書かれている文章から雰囲気を読み取ってみましょう。

    3.口コミ投稿サイトで評判を調べてみる

    会社に足を運ぶのはちょっと…という場合は、ネットで企業の評判を調べることができる口コミ投稿サイトを見てみましょう。
    企業の口コミ投稿サイトでは、実際にその会社で働いたことのある人、今現在働いている社員が、会社について口コミを投稿しています。
    社風、どんな人が働いているか、経営方針など、いろいろな項目ごとに匿名で体験談が書かれているので、採用サイトでは知ることのできないネガティブな情報も知ることができるのです。
    すべてを鵜呑みにせず、情報を自分で見極めながら参考にしてみましょう。

    4.転職エージェントを利用する

    転職エージェントを活用すれば、転職のプロであるコンサルタントがサポートしてくれます。
    当然、体育会企業に転職してしまう可能性はかなり減ります。
    しかも、利用者は無料でサービスを利用できます。
    転職エージェントに紹介報酬を支払うのは求人募集を出している企業側だからです。
    転職エージェントによっては、報酬を受け取るタイミングは入社後3か月にわたって問題なく働いた後、としているケースもあります。
    この場合、もし転職エージェントが紹介報酬欲しさに求職者に合わない体育会企業を紹介してしまったら、求職者はすぐに辞めてしまうでしょう。
    すぐに辞めてしまっては、報酬が発生しませんので転職エージェントとしても求職者の希望にピッタリの優良企業を紹介しなければなりません。
    だからこそ体育会企業に当たる可能性はかなり低いといえるのです。

    体育会企業を避けたい人におすすめ転職エージェント一覧

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    おまけ

    マツコ・デラックス断言「体育会系社員は30代で終わる」説を人事部長に聞いてみた
    マツコ・デラックス「体育会系は40代で行き場なくす」 
    マツコ・デラックスがテレビ番組内で「体育会系出身の社員のリスク」について語っていた。
    体育会系出身の現在40代の男性は、運動量が落ちているのに、食欲は旺盛。一流企業勤務率も高いので収入が高い。その結果、ぜいたく品摂取率が高くなり、結果として、脳梗塞や心筋梗塞の危険性が一般より高い、といった医師の指摘が夕刊紙に掲載された。
    この報道に対してマツコは健康面や肉体的な問題もあるが、本当のリスクはそうではないと指摘している。マツコ曰く「30代までなら体育会系は仕事は勢いでできる。でも40代になってくると、人間の本質が問われ始める」。その結果、「行き場を無くす」と。「電通とかにそういうやついっぱいいる」と断言するのだ。
    このマツコ発言は本当なのか。検証してみよう。
    まず、企業がなぜ体育会系出身者を採用したがるのか。
    日本の新卒採用ではスキルや専門性ではなく“素材”を重視する。文系の学生は大学でどんな勉強をしてきたかは問われない。その点、あまり勉強してこなかった体育会学生には何のハンディも存在しない。その上で体育会学生の素材の魅力は2つある。
    1つは肉体的かつ精神的タフさ、打たれ強さ、忍耐力などである。金融業の人事課長はこう説明する。
    「ひと言で言えば、不条理な世界を経験していること。体育会では上級生の命令は絶対です。たとえ上級生の言い分が間違っていたとしても、逆らうことは許されない。その世界を生き抜いてきた学生は不条理だらけの会社人としての耐性を備えています」
    上下関係をわきまえ、たとえ本心では嫌だと思う命令でも従う忍耐力を持っている。確かにこういう人材は会社にとって使いやすいだろう。
    もうひとつの魅力は、勝ち抜く力、自分を高めようとする力である。流通業の人事部長はこう指摘する。「彼ら彼女らは勝ちパターンを知っています。もちろんいろんな失敗も経験していますが、その中から勝つためにはどうすればよいのかを工夫し、努力して勝利を掴んだ経験もある。そうした成功パターンはビジネスにも通じる」
    なぜ、体育会系社員は「失速」するのか?
    しかし、体育会の持つこの2つの魅力、価値を兼ね備えている人ばかりではない。
    どちらかと言えば肉体的タフさを買って採用する企業も少なくない。
    その結果、35歳ぐらいで失速する人が珍しくない。
    建設会社の人事部長はその理由をこう説明する。
    「20代は言われた仕事を一生懸命にこなし、こなす仕事量は誰よりも多い。
    営業でも挫けることなくアタックする姿勢は光っています。
    ところが30代になると息切れして失速する社員が出てくる。
    共通するのは指示された目の前の仕事だけをやり、他のことは何も考えていないというか、創造性やクリエイティビティに欠けるのです。
    上司に対する忠犬ぶりはすごいが、後輩や周囲を巻き込んで創意工夫しながら仕事をこなす能力が低い。
    その結果、昇進レースでは部下に先を越されてしまう社員もいます」
    この指摘はマツコが語る「体育会系のリスク」に通じる。
    体力、気力で突っ走っても日々変化するビジネスについていけず、また、複雑な人間関係に躓き、職業人としての成長が止まってしまうのである。
    しかも今はビジネス環境が複雑化、多様化している。
    作れば売れるという規格大量生産時代では、それこそ行け行けドンドン営業でうまくいった。
    ところが少品種少量生産、IT化の促進、産業のソフト化でビジネスモデルが変容し、より高度の専門性が求められている。
    体力、気力勝負では40歳になってからどころか35歳でその限界を露呈してしまうことになる。
    マツコが例に上げる広告代理店業界も単純な営業ではなくインターネットなどITを駆使したソリューション営業が主流になり「20代がこなす仕事は複雑化しており、先輩の30代後半、40代が指導できないどころか理解もできないほど断絶している」(大手広告代理店の教育担当者)という。
    そんな中、20代でうつになる体育会系出身者もいる。信販業の人事課長はこう語る。
    「もちろん体育会系に限りませんが、体育会系の社員は突然うつが発症するのです。
    おそらく上下関係の厳しさを刷り込まれていて、たとえつらくても飲み込んでしまうクセがあるので、会社に入っても同じように飲み込んでしまう。
    周囲は気づきようがないので、突然バタッと倒れてしまう。
    どうも体育会系出身者の耐久性が落ちているように感じる」
    落ちているかどうかはともかく、20代社員に求められる能力も高度化しているのは確かだ。
    前述したように文系の学生には何色にも染まっていない“無地の素材”が魅力となっているが、近年は一定の専門性を求める企業も徐々に増えている。
    全体採用枠の中で会計学や法務、ITなどの知識を持つ学生枠を設けているところもある。
    グーグルのように高度の情報工学の知識を持つ学生しか採用しないのはその典型だ。

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